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2007-02-23

[][]時の砂 16:40 時の砂 - The Fungi from YUGGOTH を含むブックマーク はてなブックマーク - 時の砂 - The Fungi from YUGGOTH

序章

吹雪舞うトランシルバニアの山中を、四つの人影が動いていた。


コペチ:「くそっ、なんで俺までこんな事に・・・」

マリア:「謝ったし、感謝もしたじゃない。過ぎた事を悔やむ男は出世しないよ」

アベル:「ここまで用意がいいとは思わなかったけどな。防寒具、食料などなど・・・人数分以上だ」

コペチ:「ハウプトマン城に囚われた同志に、生き残った奴が居た場合を考えたんだ」

ヴァリ:「まぁ、それが裏目に出た訳だが」

コペチ:「おまえが言うな!」


話は真夜中に遡る。

ハウプトマンに囚われた探索者らは、偶然通りかかった(爆笑)コペチによって救出される。城内を上へ下への大激戦の末、その手下とハウプトマンが呼び出した得体の知れない何かを撃退、ハウプトマンは城から逃げ出した。

自らをソビエト連邦の特殊工作員であると名乗るコペチハウプトマン男爵の不可思議な履歴や、ボストンで手に入れた資料にあった「野獣の結社」の秘密に迫るべく、城内を調べたい探索者らと、十年以上も前に消息を絶ったロシア白軍の歩兵小隊の足取り調べたいコペチとの間で協定が結ばれ、共同で城内の探索が行われた。


探索者らは、男爵は、何百年間もの間、次々と肉体を乗り換えて生き続ける魔道師であり、古代の王「ネフレン・カー」の予言、すなわち『”野獣”が”王の子”により呼び出され、世界を破壊し尽す』を実現するために、「野獣の結社」を結成した事、そして今まさにそれが実現しつつある事を知った。


KP:見つかった本の間には、地図らしき紙が挟まってるよ。

ヴァリ:ドコの地図だろう?古いやつ?

KP:羊皮紙だからね、それ相応なんじゃないかな。もしかしたら、誰かは新聞で見たことがあるかも?INT×3ロールどうぞ。

アベル:成功。

マリア:お、成功。INT低いのに!

KP:まぁ、一人成功すればいいんだけどね。成功した人はですね、この地図が、古代の王ネフレン・カーの墓を示したものである事に気付きます。というのも、数ヶ月前、ミスカトニック大学の発掘チームがカイロ近郊にて発掘調査を始めた、という記事が新聞に載ったためだ。ちなみに、思い出す限り、発掘チームは、君達が入手した地図による位置からは20kmは離れた位置を掘ってる計算だね。

アベル:結社の仕業かな。

ヴァリ:成功してない、ってのが引っかかるなぁ。

マリア:連絡取れないのかな?


探索者らは、男爵の追撃を逃れる為、宿屋に置いた荷物をそのままで城を抜け出し、最も近い中規模都市、クルージュに向かった。クルージュに着くや否や、コペチは姿を消した。残された装備品を叩き売り、なんとか小銭を用意した探索者らはハンガリー・ベオグラードに辿りつく。クルージュでアメリカにいるジェフリー・アヴァロンに暗号電報を打ち、ベオグラードの銀行にまとまった金額を振り込んでおくよう依頼していたのだ。装備を整え、ドナウ川を航行する豪華客船に乗り込み、トルコ・イスタンブールへ。イスタンブールはかつて、准将が駐在していた都市であり、親友も数多く居るとの事だ。



ヴァリ:これだけ経路を誤魔化せば、少しは安心できるかな?

KP:いまのいままで、男爵の追っ手の影すら見えない事を考えれば、奴らもまた、君らを見失ったのかもね。まぁ、安心して良いとは言わないけど。外務武官は准将のかつての部下。いきなり現れた君達に驚きを隠せないものの、必要な協力は惜しみなくしてくれる。

アベル:さて、作戦会議だ。


ミスカトニック大学発掘チームのリーダー、ギャロウェイ教授はジェフの古い友人だった。ジェフの言葉を信じるならば、博士からは怪しげな結社のウサワなどは聞いた事もなく、むしろ清廉潔白な人格者であるという事だった。チーム内に結社の息の掛かった者が居る可能性や、そもそも、発掘が成功すれば結社についての更なる情報が入手できる可能性(=だからこそ結社が妨害してる?)を考え、探索者らはカイロに向かう事になった・・・。


第一章~カイロ

厳冬のルーマニアから灼熱のカイロへ。

ギャロウェイ教授と知り合いだというジェフに、予め連絡するように頼んだところ、博士のチームからの迎えがカイロまで来てくれる事になった。出迎えた案内薬のエジプト人人夫にマリアは怪しげなエジプト語で会話するもの、いろいろな意味ですれ違い。ラクダで行く事に成るから、ラクダの乗り方教室に通いなさい、という部分までは良かったものの、出発日時を二日ほど聞き間違える。”二日早く”間違えたから良かったものの、”二日遅く”だったら取り返しが付かなくなるところだった。


KP:いよいよ出発です。駱駝で五日ほどの距離らしいですよ。準備はよろしいかな?

アベル:海兵隊の砂漠戦の経験なんてなさそうだしなぁ。なにを持っていけばいいのか、見当もつかない。

ヴァリ:そういえばKP。ハウプトマン城から持ってきた本やらアイテムやらってて・・・。

KP:トルコ滞在時、大使館経由でアメリカに送った品だね。ジェフが受け取ったって連絡があったよ。

マリア:今回の探索では使わないんだ?

ヴァリ:半分以上未訳だし、アイテムの類も使い道が判らないし、調査の時間も装備も無いしなぁ。


1929年一月の早朝。探索者たちの砂漠の旅は始まった。

カイロ市街地を抜け、砂漠地帯に足を踏み入れようとする時、探索者らの目の前にピラミッド郡が見え始めた。


アベル:オカルトマニア的には喜ぶべきシーンなんだろうなぁ。まぁ、省略で。

KP:ではですね、それらの遺跡の他に君らの目に留まるものがありました。

マリア:なになにー?

KP:銀色のポールのようなもの。高さは20m以上あり、随分と太い。

ヴァリ:なんだろう?飛行船かな。

KP:さすが。そのとおり。正確には飛行船の離発着場。建築中のようだけど。

アベル:どこかの財団が、発掘をサポートしてるんだろう。


第二章~砂漠の旅

砂漠の旅は単調を極めた・・・といいたいところだが。

会話上の不都合もあり、乗馬(駱駝)技能を上げ切れていなかった探索者らは、一日に一度は落馬(駱駝)。しょっちゅう生傷をこしらえることになった。


アベル:このペースの負傷なら、なんとか応急手当で追いつくけど。

KP:ファンブルしたら覚悟してね☆


そして三日目の朝方・・・


KP:<目星>どぞ。・・・成功した人は、東側の砂丘に駱駝にのった人影が見えました。

アベル:何騎?

KP:随分と遠くてよく見えないんだけど・・・(けろけろ)・・・君には、三騎に見える。

マリア:他の旅行者かな。

案内人:あ、あれはケマルの盗賊団だ!!

ヴァリ:え?この距離からでも判るの?

案内人:ケマルはサハラで最も恐れられている盗賊団だ。逃げ出したりせず、おとなしく荷物を明け渡せば、命だけは助かるかもしれない。

アベル:この砂漠のど真ん中で荷物奪われたら、命助かっても死んじゃうぜ!?


探索者一行がコントに夢中になってる間に、あちらこちらの砂丘から、盗賊団が現れ、あっという間に包囲されてしまう。


KP:言うまでもないけど、相手は完全武装してるよ。

アベル:できればもうちょい詳しく。俺、軍人だから、そこらへんはノーロールで認識できるっしょ?

KP:そうだね。人数は凡そ22騎、誤差は1,2名。全員が駱駝に乗り、旧式のライフル銃と曲剣を装備してる。銃の腕前は不明だけど、駱駝捌きは例外なく全員が一流に見える。

アベル:つまり、逃げ切れる可能性はなし、てことだな。


探索者らは駱駝から下ろされ、手首を拘束、その上に目隠しまでされる。


マリア:めかくし?どうゆうこと?

ヴァリ:聞き耳で、盗賊たちの動向を確認したい。

KP:どうぞ。成功? 駱駝から装備という装備をみんな剥ぎ取ってます。

マリア:あ、わたしクリティカル成功。

KP:ほぅ。それではですねマリアさん。君達から幾分離れたトコで、案内人たちが盗賊たちに感謝の言葉を発しつつ、足早に立ち去っていく音が聞こえましたよ。

アベル:なんだ?!グル?!

ヴァリ:道理で、あの距離で判ったはずだ。でもなんでだ?

KP:考えるところはいろいろあるんでしょうけれどもですね、盗賊たちは君達を小突くようにして歩かせ始めますよ。

アベル:手縛られて目隠しされて、逆らえるわけが無いだろう。


探索者らは砂漠を午後一杯かけて歩かされ、へとへとになった頃に、どこかの岩場へと着く。


KP:足場が明らかに違う。また、音の反響ぶりから、開けた土地ではなく、わりと狭い場所らしい。日は既に傾き、足元からの空気にも熱気が薄れてきている。

アベル:目的地、てとこか。でもどこだぁ?

ヴァリ:砂漠のど真ん中にある岩場。偶然見つけたんじゃなくて、やっぱりここに連れて来られたと考えるのが自然だろうな。で、ここどこ?

KP:(けろけろ)・・・ふむ。盗賊たちはマリアさんを小突くと、さらに歩かせます。

マリア:あれ?終点じゃないんだ。

KP:突然、足元から冷たい風が吹き上がってきた。と、思った次の瞬間、マリアの足元には地面が無くなっていて。

マリア:あーーーーーれーーーーーーー(落ちてく時の悲鳴らしい)

アベル:え?なに?穴に落とされたの?

KP:悲鳴が終わらないうちに残る二人も突き落とされます。



第三章~古代人の見る夢

探索者らは抵抗するそぶりすら見せてない。これだから歴戦のプレーヤー相手のセッションはヤなんだよ!(笑)


KP:DEX×3ロール。アレ、全員成功? 

アベル:出目も良かったけど、目標値が随分ラクじゃないか?落下にしては。

KP:随分と高いところから落とされたんだけど、底は柔らかい砂で覆われていて、クッション代わりになった、て思ってくれ。落とされたトコロは真っ暗闇で、目がなれてくると、落とされた穴から差し込む光で、わずかながらも状況が見えてくる。


部屋の大きさは直径20m程度のフラスコ状。天井の穴に向かって、壁は内側に傾斜しながら上がっている。壁にはスロープ状の階段らしきものがあるが、随分前に破壊されて崩れ去っており、もはやその機能は果たしえない。また、壁には一本の道へ続いている。

それでも諦めきれずに、天井の穴へ挑戦を試みる探索者らだったが、ロールにファンブルしたヴァリがHPを減らす事態となると、あっという間に道を進む方針に変更。


KP:道は・・・1.5マイルというと・・・2km半か!随分と長く続いている。しかもまっくら。壁の感触だけを頼りに移動する。最初はなだらかだったが、途中から勾配がつき、ゆるやかな上り坂となっていった。そしてうちに、道の果てに光源が見えてきた。

アベル:音は?聞き耳良い?(けろけろ)成功。

KP:低いうねり声のような、甲高い悲鳴のような、いずれにせよ、君達には理解出来ない、言葉のような音楽のような音が響いてきます。

ヴァリ:なにかの儀式か。

マリア:レイダースみたい。見に行こう!!

KP:マリアさんだけかな?

アベル:まてまて。しょうがない、三人で行こう。


道の先には、直径20mほどの円形の部屋が広がっていた。壁のあちらこちらにくぼみがあり、松明がたかれ、部屋の中を照らしている。天井は高く、先が見えない。探索者らの居る、壁に開いた穴から見て、左手の壁には、別の道に繋がる穴が、そいて正面の壁には、床から15m程の高さのところに石造りのバルコニーが設けられている。そのバルコニーには、全身真っ黒な男が古代エジプト風の衣を纏い、腕組みをして仁王立ちしている。その男の足元では、別の男が跪き、祈りを捧げている。



KP:・・・が。残念ながら君達の目に、その光景が焼きついた瞬間、全ての光源も音源も一瞬で消えうせ、世界は再び闇に包まれた。

アベル:・・・幻視?

KP:しばらくすると、天井の方から青く淡い光がこぼれていることに気付く。どうやら、天井全体が発光ようだ。

ヴァリ:鉱石知識なんか無いな。あっても、確信に変わる、くらいなんだろうな。

アベル:確か、松明が壁にかけられてるって言ってたっけ?


探索者らは、淡い光のさす中、部屋の中を調査する。バルコニーの上には人の居た気配は無く、ますます幻覚だったと確信する探索者らではあるが、その理由までは判らない。また、バルコニーの奥に、まがまがしい黒い像があるが、クトゥルフ知識の低い現状では、なんの手がかりにもならなかった。


アベル:なんかありそうだと思ったんだけどなぁ。

マリア:こっちの道に進んでみよう。なんかあるかも。

KP:おk。その道をしばらく進むとですね、突き当たりに出ます。一見行き止まりっぽいんですけど、よくよく見てみると、道を塞ぐ岩の壁のところどころから光が漏れている。

マリア:掘る掘る!!

KP:掘る、というか石をどかしていく作業になるんだけど、そうしていくと隙間から強い熱風が吹き込んでくる。更に穴を押し広げていくと、強い砂漠の日差しが差し込むようになった。


探索者らは、すり鉢上に陥没した砂の底に出た。おそらくサハラ砂漠のどこかなのだろうが、辺りを見回せど砂ばかり。

捕縛される前の段階では、まだまだ目的地には程遠い状況だった事を踏まえ、おそらく目的地をスルーしては居ないだろうと推測。出発地点から見て、目的地の方向に向かって歩き始めた。いらないほど太陽が燦燦と輝いてる為、方角を間違える心配はない。問題は・・・


KP:半日ごとにCON×3チェック。ミスったらd4ダメージだよ。

ヴァリ:今回のパーティは、そろいも揃って低CONなんだから・・・(けろけろ)成功。

アベル:俺も成功。

マリア:私も。

KP:まーじーでー?!


昼間は朦朧とした意識の中で歩き惑い、夜は身を寄せ合って眠った。探索者らは二日間ほど歩き続け、ある砂丘の反対側から奇妙な音が聞こえてくるのを耳にした。


アベル:奇妙な?

KP:どう説明したもんかね。金切り声というか、長く細く続く悲鳴というか。

マリア:うーやだー

ヴァリ:とはいえ、人が居るかもしれないわけだ。行って見よう。

アベル:これ以上悪くはなりようないしな。


シナリオの注釈によれば、金切り声は探索者らを怖がらせる為の演出だそうですが、全く通用しませんでした。まぁ、子供だましだしねぇ。


KP:砂丘を上りきると、目の前には谷状になった岩場が広がっていた。岩場の周りの砂丘が防砂提になっているのか、岩場には砂はあまり見当たらない。岩場はいくつもの段差のある谷になっており、もっとも深い谷で20m程の深さがあった。


探索車らが息も絶え絶えに谷底に降りてゆくと、それに気づいた発掘員達が集まってくる。彼らの手扱い看病を受け、食事をとり、十分な睡眠をとった探索者らは発掘隊のリーダー、ギャロウェイ博士と対面する。


ギャロウェイ博士は、50歳の半ば頃の壮年の男性で、背は高い方ではなく、幾分痩せ気味だが、筋肉質のがっしりとした体格を持ち、長年フィールドワークに携わってきた為か、よく日焼けしている。黒々とした顔の奥に光る目は非常に鋭く、また好奇心に満ちあふれている。

ギャロウェイ博士:「よく無事で!君たちが来ることは電報で知っていたが、カティフに捕まったと聞いていたんだ」

アベル:おやぁ? もうそんな情報が?

KP:逃げ出したガイドがここにたどり着いて伝えたらしいよ。

ヴァリ:うーん。


どうやら探索者らは、博士も結社の一員ではないか?と疑っている様子。しかしながら、見当違いの場所で発掘を行っている事もまた、不思議といえば不思議。

マリア:なんで博士はそこまで発掘場所に自信を持ってるの?

KP:もちろん、博士の学者としての矜持もあるだろうけど、カティフも、そこだって言ってるらしい。

アベル:カティフ?

カティフとは、発掘用にやとった人足たちを統率するリーダーらしい。博士とは、もう何年にも渡って一緒に仕事をしてきた中で、言葉や風習が微妙な異なる人足達をまとめ上げ、砂漠で快適に生きていく為には欠かせない人材となっているようだ。


アベル:なるほど・・・

ヴァリ:カティフがあえて間違ってるトコを指示してる?のかな?

アベル:だろうな。

マリア:だとすると、博士はただだまされてるだけ?

アベル:そこは微妙かなぁ。しかし、博士がわざと発掘を遅らせるメリットは考えにくいなぁ。


結社の秘密に迫る為にも、発掘を成功させたい探索者らは、なんとかして博士を説得しようと試みる。

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