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2006-08-18

[][] 井戸の中の怪物 09:19  井戸の中の怪物 - The Fungi from YUGGOTH を含むブックマーク はてなブックマーク -  井戸の中の怪物 - The Fungi from YUGGOTH

1928年11月下旬。

探索者たちは、ボストンにおいて発生した連続幼児殺人事件を追う。その背後に隠された恐るべき結社の陰謀を知ることもなく・・・


導入~

ポール・ルモンドと知己を得たマリアは、ポールナビゲーターを務めるラジオ番組に出演することになった。ヴァリもまた、締め切りと編集者から逃れるため、ラジオ放送局に来ていた。ラジオの終盤にさしかかる頃、急にポールが引きつけを起こして倒れた。介抱しようするマリアの耳に、ポールの声が聞こえる。「子供が死ぬ・・・子供が死ぬ・・・野獣のせいだ・・・ボストン・・・」。

明けて翌週。ポール予言したとおり、ボストンにて連続幼児殺人事件が起こる・・・



一日目

観光都市とはいえ、冬場のボストンシーズンオフであり、旅行客もまばらだ。探索者たちは難なく宿を取り、調査を開始する。図書館では、ここ数週間に絞って新聞を調べる。それによれば、ラジオ放送があった日(日曜日)の翌日に最初の事件が発生し、一日おきに合計三件発生している。場所はボストンサウスエンドのスラム街。被害者はすべてスラム子供たちだが、それ以外は共通点は無い。

探索者たちは三手に分かれて調査を続ける。

ヴァリは、ポール予言ネタ新聞社に行くが、不作。その足で殺人現場と思わしき場所にも行ってみるが、収穫なし。

アベルは旧友を訪ね、かつての勤務場所である海兵隊技術研究所に向かう。そこの研究員たちに、今回の殺人事件について訪ねてみると、30年から40年ほど前に、同様な事件があったように記憶している、という証言を得る。

マリアは町中で占いをやって聞き込みを行うが(ロールでファンブル)、地元ギャングに目を付けられる。海沿いの倉庫街に連れ込まれ、あわや!というタイミングで、不審すぎる何者かによって救出(?)される神話生物一切出てこないにもかかわらず、SANチェックしっぱなしのマリアであった。もちろん、調査は一切行えていない。


二日目

前日の調査結果を基に、再び図書館にて捜査。1891年9月末に起こった幼児連続殺人事件の記事を発見する。記事によれば、すべての事件はコーンウォリス邸の近くで発生している、とある。コーンウォリスについて調べると、地元の名士であるアンブロース・コーウォリス氏は高名な医者でもあったが、夫人のエミリー・コーンウォリスによって刺殺(同時に夫人もアンブロースによって射殺)されるという痛ましい事件が、1891年9月に発生した事を知る。

また、今回の殺人事件の発生箇所をマッピングし、前回同様、今回もコーンウォリス邸の近くで発生している事を突き止める。

午後からは、二手に分かれる事になる。

研究所のかつての部下から、交通課ではあるがボストン警察へのツテを得たアベルは、必死に雄弁を駆使し、連続殺人事件担当の警部に会う事に成功する。かつての事件と、今回の事件の類似点、そしてどちらもコーンウォリス邸が深く関わって居るのではないかと伝える。

ヴァリマリアは、コーンウォリス邸にむかった。屋敷はボストンスラムの外れに位置し、高さ8フィートほどもある大きな壁が周囲を覆っていた。しかし、壁は所々崩れ、正面門もガタがきている。うっすらと開いた扉から中をのぞくと、広々とした庭は膝丈まで雑草に覆われ、荒れ放題となっていた。敷地中央に位置する屋敷は二階建てであり、三階建ての塔が隣接している。

ヴァリマリアが、屋敷に入ろうかどうしようかと迷っていると、屋敷から飛び出してきた少年に出会う。少年の名前はテッド・ライダー(13)。週一でコーンウォリス邸に日常品やら食料品などを届けているらしい。言いくるめ、信用等を駆使し、彼から情報を引き出す。住んでいるのは、老婦人が一人。かなりボケているらしい。でもチップをはずんでくれる良い人らしい。日常品の他に、毎回毎回、鶏をまるまる7羽の注文がある。この注文は、テッド?が6歳の頃からずーっとやっており、その前も違う人物によって、同様の商品が届けられていたらしい。


三日目

次の殺人事件の発生におびえつつ、朝を迎える。幸い、昨晩は何もなかったようだ。探索者たちはコーンウォリスについて疑惑を深め、図書館にてさらなる情報を探す。悲劇的二重殺人事件が発生する数ヶ月前、夫人が長男を流産していたこと、長男を含むコーンウォリス家の一族の墓は、オール・ハート霊園にある事、オール・ハート霊園コーンウォリス家の墓に気のふれた盗人が押し入り、アンブロース死体を裏返しにした事件(犯人曰く「博士邪悪魔法使いである」)があった事、などが判明した。

オール・ハート霊園での調査を行う為、再び警察署へ向かう。警部に事の事情を説明(雄弁)し、一名付けて貰って霊園に。博士死体は、記事通り裏返しになっていた。長男であるジェレミーの棺の中には死体は無く、石が詰まって居るだけだった。



四日目

昨夜も殺人事件は発生しなかった。殺人鬼はもう消えたのか?

疑惑を捨てきれない探索者たちは、ついにコーンウォリス邸に向かう。出迎えてくれたのは、テッド情報通り、年老いた老婆だった。図書館での情報通り、彼女は夫人に刺殺されたアンブロースコーンウォリスの妹である、セーラ・コーンウォリス。館の中は想像以上に誇りがたまりセーラが生活している2Fの自室以外はほとんど使われていない事がわかる。セーラと会話してみると、テッドの言った通り、感じの良い女性で、話好きなのがわかるが、かなり痴呆が進んでいる事もわかる。セーラからの直接の情報は宛にならないと感じた探索者たちは、マリアセーラの話を引きつけている間に、館内を探索することにした。

  • キッチンからすさまじい腐臭がする。調べてみると、おそらくはテッドは配達してきたであろう鶏(七羽)が、何の処理もされずに放置され、腐り果てていた。先週の配達分であると思われた。
  • 埃のうずたかくつもった地下室にて、用途不明の風呂釜を発見する。風呂桶にはなにやら緑色の付着物が付いていた。
  • 2Fには、何も家具の置かれていない不自然な部屋があった。部屋の隅には、食べかすのこびり付いた小鍋が落ちていた。壁には、爪で掻きむしった跡が残されていた。
  • 2Fに付いていた扉からは屋敷に隣接する塔に行けた。塔の最上階は、錬金術研究室になっていた(「オカルト」ロール成功)。ラテン語で書かれた日記ドイツ語で書かれた手紙、そして用途不明の奇妙プリズムがはまった眼鏡を見つける。アベル好奇心から眼鏡をかけてみる。プリズムはあり得ない角度でカッティングされており、あり得ない景色が見える。かろうじてSANチェックに成功したアベルだったが、視界の奥に身の毛もよだつ蜘蛛状の生物(?)が居る事に気付き、眼鏡をはぎ取った。

四日目夜

持ち帰った日記手紙を解読する。

日記から判明するのは、

手紙は以下の二通。

ハウプトマン男爵からコーンウォリス博士への手紙 その1

発見おめでとう。君の言うとおりならそれは確かにその子供に間違いないよ。

シュブ=ニグラスを讃えよ!予言は実現した!

君の言っていた家系図の写しを同封する。これでその子が「あの子供」であることが疑いもなく実証されるだろう。その子は姿形にも血統が現れているはずだし、生まれた日の星周りも正しい。

ヨグソトース万歳。

ハウプトマン

ハウプトマン男爵からコーンウォリス博士への手紙 その2

計画通り、すべては順調に進んで居る。私はエドワード坊ちゃんを引き取りにそちらへ行く。5月27日にアメリカに到着する予定だ。彼が出発できるように旅行の準備を整えてやっておいてくれ給え。今度こそ、このチャンスを無駄にするわけにはいかない。星回りを見ると、あと1世紀以上はもうこういう誕生bのチャンスはないのだ。結社は待ちきれなくなってきている。

両親には私から話した。彼らは我々の事情と目的を理解してくれたよ。そちらの方からの生涯は何もないはずだ。父親は典型的な近視眼的な「実業界人間」だよ。子供を我々に任す決断をしたために、すでに彼の会社は利益を受け始めているんだから、しごく満足なはずだ。

君にはいいプレゼントを持って行ってあげるつもりだ。結社からの君のすばらしい仕事ぶりに対する感謝のしるしだ。実はプレゼントというのは、私の作った眼鏡なんだがね。それの正しい使い方は、そちらに付いてから教える事にしよう。

想像を遙かに超える情報に圧倒される探索者たち。しかし、とりあえずは目の前の連続殺人事件を解決する必要がある。文書より、ジェレミーは生きており、おそらくはセーラ(の持ってくる鶏肉)よって生かされて居たと推測する。しかし、どこに・・・?屋敷内は隈無く探した。残るは、雑草の覆い茂る庭だけ。


五日目

恐れていた事件が発生。遂に4人目の犠牲者。しかも、テッドの妹らしい。落ち込むテッドにかける慰めの言葉も思いつかない探索者ら。これ以上の犠牲者はなんとしてでも防がなくてはならない。事件現場にて警部と会う。ふと、現場を見てみると乾いた緑色の苔のようなものが。警部によると、事件現場には常にこのような跡があるらしい。信用、雄弁、言いくるめを駆使し、コーンウォリス邸地下にて、同様のものを見たと伝える。警部は、探索者らの同行を条件に、遂にコーンウォリス邸家宅捜査の令状を取る。令状が取れるまでの時間を利用し、アベル海兵隊技術研究所に向かう。研究所にて実験中の水陸両用散弾銃をこっそり持ち出す。

コーンウォリス邸の家宅捜査は、警部と部下三人、そして探索者三人の計7人で行われた。

コーンウォリス邸地下にて目的の苔を確認する一同。屋敷には不審な点が無い事を説明してあるので、セーラーは(例によって)マリアに任せ、庭の捜索を行う。敷地内の外れに、うらぶれた井戸を発見する一同。井戸の縁には、例の苔がこびり付いている。警部の決断により、いざとなったら井戸からオイルを流し込み、焼き払う作戦を立てる。部下が井戸をのぞき込むも、何も起こらない。オイルが流し込まれるが、突然、井戸の底からすさまじい叫び声が聞こえ、探索者ら以外は一時的発狂してしまう。

井戸からずるりずるりと姿を現したのは、白い脂肪のかたまりのような何かだった。

脂肪の一部を触手のようにのばし、井戸から現れたそれには、泣き顔の子供の顔が付いていた(アベル、SANチェック失敗するも、一時発狂なし)。触手の先についた、歯の無い吸盤により、アベルが傷を負うも、ヴァリショットガンの一撃がジェレミーを井戸の底に突き落とす。すかさずアベルがオイルを追加投入し、着火。

井戸の底の怪物は業火に消えたが、その悲しい悲鳴が探索者の耳から消える事は無かったという。


後日談

数週間後、すっかり傷の癒えたアベル研究所のみんなにお礼をするついでに、ボストン警察により、警部から話しを聞く。ジェレミーの叫び声を聞いたセイラは、最後の理性を失い、完全に発狂した。今では、遺産によってニューヨーク郊外の精神病院に居るらしい。警察も、起訴はしない方針のようだ。

「そもそも、誰が信用するというんだ?」

肉親を失ったテッドは、ヴァリアシスタント見習いとして働いているようだ。

「思ったよりスジが良い」

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